日商簿記3級はいわば簿記の基本です。初心者の方のほとんどがまずは3級から始めているようです。日商簿記3級を取得することで、経理関連書類への基本的な記帳方法をはじめ、中小企業や個人商店の経営と会計に関する基礎知識が身につきます。これは財務・経理担当者に欠かすことのできないものです。
また経理関連書類を数字から読めるようになるので、取引先の経営状況を把握し、取引に活かせます。さらに日々の取引だけでなく、年間を通して行われた取引を確認し、決算についても理解することができるようになります。儲けと財産の状態を表した貸借対照表、損益計算書という財務諸表についての基本が身に付きます。
日照簿記3級の試験では、やはり簿記の基本的な知識への理解を問われます。経理関連書類への記帳が正しく行えるかがポイントとなります。日商簿記3級の試験時間は2時間となります。100点満点で合格基準は70点以上です。日商簿記4級は3級をより初歩的にした内容です。試験では簿記の基礎知識の理解と初歩的な記帳ができるかが問われます。
仕訳などの基本中の基本をじっくりと学びたいという方にはお勧めです。日商簿記4級の試験時間は1時間30分です。3級同様100点満点で合格基準は70点以上です。ただし、4級に関しては試験を実施しない商工会議所もありますので、受験を希望する際には事前に確認が必要となります。
日商簿記2級を取得していれば、社会的に高い評価を受けます。簿記検定をめざす学生、社会人にとっては一つの目安となるのはそのためです。日商簿記2級は、3級の内容がパワーアップしたものです。2級では、これまでの商業簿記の他に、工業簿記という科目が出てきます。商業簿記は商品の販売が目的とする企業のための簿記ですが、工業簿記は製品を製造が目的とする企業のための簿記です。
工業簿記では製品が製造される際にかかった原価を算出する、原価計算の基礎を学びます。標準原価計算や直接原価計算などの実務が身につきます。また3級の商業簿記は個人商店の経営活動に役立つものでしたが、2級の商業簿記は株式会社で役立つものとなります。株式会社における会計処理、支店を設けている企業の会計処理、本店と支店の関連性などの知識が身につきます。
その他、2級の商業簿記の知識があれば貸借対照表、損益計算書といった財務諸表を読みこなせるようになりますから、自社の経営状態を把握できます。試験ですが、商業簿記については財務諸表の作成能力が問われます。2級の試験時間は2時間です。合格基準は70点以上で、配点は商業簿記が60点、工業簿記が40点です。
日商簿記1級は、日商簿記検定試験の最高峰ですから、2級・3級と比べて難易度が更に高くなっています。社会的評価が非常に高く、取得すれば就職・転職の際に財務・会計のプロフェッショナルとしての能力を存分にアピールできます。日商1級を取得することで、財務諸表や企業会計についての法規を理解し、その上で経営管理・分析ができるようになります。
経理部門での高い地位を目指す方の強力な味方となること間違いありません。更に日商簿記1級は、税理士試験や公認会計士試験のような国家試験の、登竜門といわれています。日商簿記1級を取得すると、税理士試験の受験資格が得られます。税理士試験に合格していれば、公認会計士試験を受験する際に、試験科目が一部免除されます。
試験では、会計におけるあらゆる知識から実務的な事項まで、簿記の全てが問われます。また1級の場合は試験科目が【商業簿記/会計学】【工業簿記/原価計算】というように、4つに分けられているのが特徴です。大学程度の【商業簿記/会計学】については計算と理論が、【工業簿記/原価計算】では、より厳密な原価計算がテーマが求められます。
日商簿記1級の試験時間は3時間です。商業簿記・会計学、工業簿記・原価計算ともに各1.5時間です。合格基準は70%以上ですが、1科目ごとの得点は40%以上となります。商業簿記・会計学、工業簿記・原価計算でそれぞれ25点ずつの配点となっています。ただし、1科目でも10点未満であった場合は不合格となります。