日商簿記検定の他にも2種類の簿記検定試験があります。全経簿記検定試験、全商簿記検定試験と呼ばれるものです。全経簿記検定試験は正式には全国経理学校協会主催 簿記能力検定といい、全国の専門学校が全国経理学校協会の会員となって運営し、試験を実施しています。
試験は4級・3級・2級・1級・上級の5段階です。上級を取得すると、日商簿記検定1級を取得したのと同様に、税理士試験の受験資格が与えられます。社会的評価の高い検定試験です。試験は年3回、2月の第3日曜日・7月の第2日曜日・11月の第2日曜日で、2月と7月は4級~上級、11月は4級~1級の試験が行われます。日商簿記検定同様、どなたでも受験することができます。
全商簿記検定試験は正式には全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定といいます。全国商業高等学校協会は全国の商業高校や商業学科・科目を設けている高等学校を会員とし、検定試験を実施しています。段階は3級・2級・1級の3段階になっています。1級に関しては【原価計算】と【会計】に分かれていますので、その両方に合格する必要があります。
全商簿記検定試験では、高等学校の教科書の内容に準じて出題されているため、基本的な問題が多く、比較的難易度が低いことが特徴です。これは全商簿記検定試験が、簿記の基礎力がついているか否かを確かめるための検定試験であるからです。全商簿記検定は商業高校以外の高校生、大学生や社会人、中学生も受験することができます。試験は年2回、1月の第3日曜日と6月の第4日曜日に実施されます。
簿記についてご紹介します。簿記とは「帳簿記入」の略です。企業が行う日々行われる取引や入出金等の現金の流れを記帳、計算、管理し、会社の経営が健全に行われているかを明らかにするための知識なのです。また、その結果を報告するための書類を作成す技術も要しています。簿記検定試験は帳簿への記帳法が正しくできるか、また正しく計算できるか、決算書類などが作成できるかなどを確認するための検定試験なのです。
経理担当者にとって、簿記の技術を取得していることは必要不可欠です。現在のビジネスシーンにおいては、あらゆる場面において簿記の知識は非常に重要であると認識されています。そのため営業職や管理職であっても簿記を理解してい
ることは企業にとって望まくなっています。企業は日々の利益を上げることを目的としていますから、会社の経営状態を把握しつつ、様々な経営戦略や事業計画を立てていくことが求められてきます。
簿記の知識を身につけることによって、貸借対照表や損益計算書と呼ばれる財務諸表の内容を読みこなすことができるようになります。このことによって自社の経営状態が把握できます。また様々な経理関連書類から、取引先の経営状態が把握できるようになるためにリスクを軽減した取引をすることが可能となります。会社での経費や収支の流れなどもわかりますから、コストを意識した計画を立てることもできるのです。